構造用スターウッドは柱などの軸材に釘で固定することによって、剛体となって地震力に抵抗します。構造用スターウッドの面内せん断力は、同じ厚さの針葉樹構造用合板の2倍以上です。
構造用スターウッドの面内せん断試験の様子
構造用スターウッドはJISのPタイプを標準としており、長期優良住宅制度に対応しています。日本木材学会木質パネル研究会による 「木質パネル第2次耐久性プロジェクト」における 屋外曝露試験においてもMDFの耐久性の高さが実証されています。
構造用スターウッドの屋外試験の様子
JIS K1571:2010 「木材保存剤の性能試験方法及び性能規準」を参考
コンセントボックスや各種コントロールパネルの切り欠きからの湿気、雨水の漏れなどによって壁内に侵入した水分が行き場を失うと、柱の腐る原因となり地震時の倒壊リスクが高まります。 構造用スターウッドは同じ厚さの木質系面材に比べ湿気を通しやすい特性があります。 壁内の湿気を構造用スターウッドを通して壁外通気層に排出し、壁内環境を健全に保ちます。
構造用スターウッドと木質系耐力面材との透湿率比較
厚さ (mm) |
SI単位 (m2・s・Pa/ng) |
KGS単位 (m2・h・mmHg)/g) |
|
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構造用スターウッドの透湿抵抗 | 9.0 | 0.966×10-3 | 2.01 |
構造用スターウッドの室内防蟻試験におけるイエシロアリの死中率は、100%と高い耐食害性能を示します。なお薬剤成分は人体に影響の小さいものを必要最低限だけ添加しているため安心してお使いいただけます。構造用スターウッドの製造段階で薬剤を均等に混ぜ込んで製品中に閉じ込めていますので、雨濡れによる溶脱がほとんどありません。建築現場で薬剤の塗布を必要としませんので、周辺への薬剤の飛散やにおいがほとんど発生しません。
室内防蟻試験後の試験体(上:構造用スターウッド、下:スギ材)
JIS K1571:2010 「木材保存剤の性能試験方法及び性能規準」を参考
構造用スターウッドは、建築解体時に発生する柱や輸送用木材パレットの廃材を原料チップとして利用しています。チップを燃焼するのではなくマテリアルとしてMDF製品にリサイクルし炭素を長期間固定することで、循環型社会の形成に貢献しています。
仕様 | 壁倍率 | くぎピッチ(mm) 外周 -中通 |
くぎ種類 | 規定 |
---|---|---|---|---|
軸組大壁 | 2.5 | 150-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 |
4.3 | 75-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 | |
2.9 | 100-200 | N50またはCN50 | 建設省大臣認定FRM-0157 | |
軸組大壁床勝ち | 2.5 | 150-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 |
4.3 | 75-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 | |
2.7 | 100-200 | N50またはCN50 | 建設省大臣認定FRM-0187 | |
軸組真壁および 軸組真壁床勝ち |
2.5 | 150-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 |
4.0 | 75-150 | N50またはCN50 | 建設省告示1100号 | |
2.7 | 100-200 | N50またはCN50 | 建設省大臣認定FRM-0188 | |
枠組壁工法 | 3.0 | 100-200 | CN50 | 国土交通省告示1541号 |
4.8 | 50-200 | CN50 | 国土交通省告示1541号 |
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