泉州オープンファクトリーに参画

　関西では、中小企業が主役となる地域一体型のオープンファクトリーが各地で誕生しています。（※１）当社所在地の地域である泉州エリアでも2021年から「泉州オープンファクトリー（旧：貝塚オープンファクトリー）」というオープンファクトリーイベントが開催されています。（※２）当社は昨年の2022年から泉州オープンファクトリーに参画し、一般の方向けの工場見学を開催しています。

　今年度は11月16日（木）、17日（金）の２日間にわたり「体験型・工場見学」というテーマで見学会を開催しました。

※１）地域一体型オープンファクトリーとは（経産省リンク）

https://www.kansai.meti.go.jp/E_Kansai/page/20221101/09.html


※２）泉州オープンファクトリーとは（事務局リンク）

https://senshu-of.com

プレス操作体験

　1日目の11月16日（木）は参加者の方に多段プレスの熱圧工程の操作をしていただくというものを実施いたしました。実は当日急遽イレギュラーな生産状況になったにもかかわらず、プレスオペレーターの機転により無事参加者の方に操作体験していただくことが出来ました。なかなか趣のあるマニュアル型の操作盤が今も残っていることもあり参加者の方にも興味深く見ていただけました。

大型フォークリフトの試乗体験

　2日目の11月17日（金）はMDFの原板（げんばん）の荷役作業を行っている10tonフォークリフトの試乗体験と表裏研削工程の見学でした。実はこの研削という工程はMDFを製品として出荷するために必要不可欠な工程で、ボードの厚み精度に大きく影響してきます。原板の厚みが切り替わる際の注意点や工夫について現場スタッフから説明させてもらいました。

ＭＤＦの用途・表面検査体験

　両日ともに当社の経営理念・沿革・MDFの基礎知識・表面クレームについて説明させてもらいました。MDFは木材由来だけど見た目は「木材っぽくない」理由は表面に薄手のシートを張り付ける用途が多いこと、お客様によって表裏研削のペーパーの指定も様々あるということ、片面に表面不具合があっても反対面を活用してなるべく出荷をしている事、そもそも表面クレームができる機構は？などなど…。参加者の方々もものづくりに熱心な方が多く、工場見学以外も時間いっぱい使った充実した時間となりました。

さいごに

　最後にはアンケート用紙に活用したMDF製のバインダーをお土産に持って帰っていただきました。

　２年目の開催となりましたが、昨年と比較して今回はかなり現場スタッフを巻き込む形になりました。現場の臨場感を感じながらの見学だったこともあってなのか、参加者の方々からは「参加型の見学で充実していた」とご好評のコメントもいただきました。ありがとうございました。来年もさらに楽しんでもらえるイベントにしていきたいと思います。

ホクシンはMDFメーカーとして素材の重要性や製造工程の発信をしていくことで地域産業の発展と木質素材の利用促進につなげていきます。